老健で派遣看護師をした転職日記 私の転職サイト活用の手順
介護士から准看護師を取得
以前、介護士をしていた私は、3人の子持ちのシングルマザーです。
経済的に不安定な状況を打破するため30歳で准看護師資格を取得しました。
しかし、資格を取得したとはいえ、看護師という責任のある仕事ができるのか不安が大きく、注射や採血もケアも教科書で学んだだけで、実際には施行したことがないことばかりで恐怖心もありました。
看護職がどうしてもダメなら介護士に戻れるお試し期間にしようと、いつでも方向転換できるようにまずは派遣で働こうと決めました。
介護士時代にも配属される病棟によってスタッフ間のトラブルも多く当たり外れがあると分かっていました。
まだ看護業界がよく分からない状態なので、人間関係のトラブルや自分に合わない職場に当たっても、派遣なら3ヶ月~半年で後腐れなく辞められるし、すごくいい職場に当たったら、その時は、正職員で雇って貰えないか交渉しよう。
というお気楽で下心満載です。
しかし、派遣会社はどこが良いのかわからなかったためネット検索で出てきた数社へエントリーし、条件にあう職場を紹介していただくことになりました。
その経緯の説明をします。↓
1.まずは派遣会社に登録
2、3社の方と電話で条件や希望などを伝えて探してもらっていましたが、1社の方が、条件は厳しいけれど、派遣先を紹介できるとおっしゃってくださったし、担当の方も優しそうだったので、一度、面接してみようと思い行くことにしました。
後日、派遣会社の担当者 Aさんと面接。
派遣登録をして数件の病院や施設の求人票を拝見させてもらいました。
しかし看護師として未経験で、子供のために融通の利く職場で働きたいという希望もあり、紹介していただけるところは、かなり限られていたので2、3件に絞られました。
元々が病院勤務のため、当然病院で働くものだと考えていたのですが、Aさんは派遣となると新人指導はできず、即戦力が求められること。
また大きな病院はすでに入職枠が埋まっていて、職員が充足状態であるとおっしゃいました。
私は在学中も実習が厳しく、また卒業試験や資格試験も残った段階で自信を持って卒業後の約束はできない。
資格取得しても看護師として働くことができないかもしれないと感じ、資格試験後からやっと就職活動を始めたため、かなり出遅れていました。
なんだかんだと理由をつけて逃げていたツケが回ってきたのです。
紹介予定派遣
Aさんに「紹介予定派遣なら、新人でもしっかり指導すると言ってくださる施設があるけどどうしますか?」と聞かれ、派遣期間3ヶ月のうちに嫌なら断れば良いそうだし、特に病院でなければ嫌だ、というこだわりも無かったため、介護老人保険福祉施設を紹介していただくことになりました。
その日は面接日や当日の服装、持ってくる物などを確認し派遣会社を後にしました。
2.いざ面接へ
Aさんに老健を勧められたものの、看護職なので病院とそこまで差はないだろう。
看護師が少ないから責任が重そうだな。
まあでも介護士さんもケアマネさんもいるし、看護師といっても一人じゃないから大丈夫!かな?などと、自分を納得させようといろいろ考えていました。
しかし、いざ面接当日は、「私はスーツを着ることとメモ帳とペンを持っていくこと、時間通りに約束の駅に到着すればいい」ということだけ守ればいいやと、気持ちを切り替えることができるようになっていました。
派遣会社は頼りになります
派遣だと、派遣会社の担当者が面接に同席してくださるし、私が事前に提示した条件と派遣先の条件を派遣会社が調整してくれます。
雇われる側は、言いにくいお給料の交渉も多少してくださるので、私は笑顔を崩さず派遣先の老健の事務長や看護師長と軽くお話しするだけです。
面接もスムーズにいき師長に「本当に老健でいいの?病院と比べると注射も採血も少ないですよ?」と聞かれましたが、少なくてもあるなら、大丈夫ですと答えました。
それより未経験の自分が本当に務まるのか、むしろ施設側が私なんかでいいのか心配でたまらなかったのではないか、と思っていたのではないでしょうか?
そのあと師長に施設内の案内もしていただきました。
デイケアフロア、認知フロア、一般フロア、リハビリフロア、浴場等だったのですが、師長は出会うスタッフにニコニコと私を紹介してくださいました。
自分で決めておいてなんですが、もう看護職から逃げられないという感じで私の笑顔の裏は軽くパニックでした。
面接も制服合わせも無事終わり、私は翌週から老健で働くことに決まりました。
その日は、無駄に可愛いメモ帳を買って帰り、モチベーションを上げようと試みましたが失敗に終わりました。
老健が嫌なわけではなく、看護職の未知数な恐怖にここまで自分を追い込んでも逃げ出したくなっている反面、看護師という有資格者な響きに嬉しさも感じていました。
准看護師なんですけどね。
3.初めての出勤日
さて、いざ入職の日です。
入職日も派遣会社のAさんは立ち会ってくださいます。
一人だと心細い私には派遣会社はとても助かります。
とは言っても玄関までの見送りなんですけどね。それでも一人よりは全然心強いです。
そして、朝礼での挨拶を無難にこなして老健の新人看護師として私の看護人生の始まりです。
実際に働いてみると、介護経験があったことが多いに役立つほど介護度合いの高い仕事でした。
看護師といっても内服や軽度な処置がほとんどで、後は介護スタッフと同じように働きます。
でも、人間関係はとても良好な職場で、同年代のスタッフも多く、利用者さんのために建設的な話し合いができるところでした。
そして、飲み会もとても楽しかったです。
2ヶ月ほどで日々のの看護業務は覚えることが出来たのですが、採血や点滴、吸引など本当にまれにある程度で上達するにはかなり長い年月が必要に感じました。
そして、急変時に一人で対応できないのに、フロアに看護師が私だけになる場面が増えていき、不安がどんどん大きくなってきました。
看護師としてのキャリアについて考えた
このままでは何もできないまま経験年数だけがすぎ「使えない看護師」になるのではないか。
どこかしっかりとした手技を学べるところで働きたい。
そんな思いから、Aさんへは派遣期間終了後、別のところで働きたいと伝え、私は看護師求人サイトに登録することにしました。
4.スキルアップのために転職へ
しかしほぼ未経験者の中途半端な時期の求人はやはり厳しかったです。
そこで、私は次の就職先を新人教育をしてくれる病院であれば、給料は生活ギリギリでもいいので3年は腰を据えて働こうと決めました。
そして今まで子供をみる人がいないと断っていた夜勤を解禁することにしました。
さらにもう一つ大切な条件が、ナース服を着たいということでした。
老健はジャージでした。
せっかく看護師として働けるんだから、ナース服が着てみたい!でも決してコスプレマニアでは、ありません。
この条件でAさんとは別の紹介会社のBさんにお願いし、一つの病院を紹介していただきました。
Bさんは長身小顔のイケメン風だったのもポイントが高かったです。
派遣と違い病院を紹介していただけるだけなので、入職が決まった後のサポートなどがないのが残念です。
派遣だと色々とサポートしていただけるし愚痴も聞いてもらえるので少し心細く感じます。
Bさんに紹介していただいた病院は高齢の患者さんばかりのところで、設備も新しいとはいえず、昔ながらのという感じのところでした。
ただ、私の条件には合っていて、ナース服も支給されるし、数年修行しようという心持ちだったのでスムーズに入職が決まりました。
5.派遣から正職員へ
しかし、今度は派遣ではなく正職員。
どんな職場なのか分からないまま決めてしまったけれど、すぐにそう何度も職場を変えると、私の信用もなくなるので、合わないところでも耐えなければいけません。
しかし、マイナス部分にとらわれすぎてもいい事はないので、なんとかなるはず!
とにかく、ここでは看護技術と経験を積ませてもらおう!
ナース服も着れるし!と自分を励ましながらの再スタートです。
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