海外で看護師として働くには | トラベルナース・海外看護助手という選択肢
基本的に日本の看護師資格では海外の病院で正看護師として働くことはできません。
しかし、病院の正看護師でなければ、海外で看護師の仕事をする道はあります。
今、海外で看護師のスキルを活かして働くことが注目を集めています。それは、海外看護助手という働き方です。
看護師が海外で仕事をするには
日本の看護師資格で、海外で正看護師として働くことはできません。働きたい国の看護師を資格を取らないと、正看護師としては働けないのが現状です。
例えば、アメリカで働きたいのであれば、アメリカで正看護師の資格を取る必要があります。また、各国で正看護師の資格取得方法が異なるので、注意が必要です。
ただ、それだと、かなりハードルが高いですよね。
最も近道なのは、ボランティアや災害支援活動に日本の援助部隊の一員として参加することです。
他には、国や大学病院などが実施している海外研修制度を利用する、もしくは働きたいと考えている国の看護師資格を取得することです。
海外援助部隊のひとつに国際協力機構(JICA)があります。国際的なボランティア団体で、医師不足が深刻な発展途上国に多くの医療スタッフを派遣しています。
派遣されたスタッフは現地の病院に所属して、スタッフに医療の指導や教育をするとともに、現地の人たちの健康管理を行います。
参加にあたり年齢制限は特にありませんが、選考試験があります。
合格した後には、現地に派遣されるまでの間、最長で6ヵ月間の技術保管研修と35日または70日間の派遣前訓練を受けなければなりません。
派遣期間は、原則2年間です。
先進国での海外研修を希望している場合には、派遣制度がある病院に入職することです。
派遣制度を導入している病院はあまり数が多くないので、求人に応募する際に確認をするとよいでしょう。海外研修制度を導入している医療機関のひとつに静岡がんセンターがあります。
毎年2名から3名が派遣され、旅費・研修費用などを付託してくれます。
院内の選抜試験に合格すれば海外で看護師のスキルアップができます。
海外の看護師の資格を取得するには言葉の壁があります。現地の学校に入って学び、試験にパスすることが必要なので、ネイティブ以上に読み書きや会話が堪能であることや専門用語を理解していることが条件です。
また、資格を取得できても、就労ピザか永住権がなければ働けません。
例外としてイギリスでは日本の看護師資格があって、英語のレベルが条件に達していれば看護師として登録できます。
かなり厳格ではありますが、審査にパスできれば看護師として働けます。
看護師がオーストラリアで看護助手として働くには
日本の看護師が海外では正看護師として働けないというのは、お伝えしましたが、最近では、英語の勉強ができて、看護師としてのスキルを活かせる方法が注目されています。
それは、オーストラリアで看護助手として働くプログラムです。
単なる日常英会話だけでなく、医療英語も身に付けることができますので、帰国後は、かなり英語力が上がっていることでしょう。
また、オーストラリアは、物価は高いですが、賃金がかなり高いので、日本で働くよりかなり稼げてしまいます。貯金もガンガン貯まっていきます。
若いうちしかできない経験ですので、興味のある方は、海外で働くというのも、良い方法ではないでしょうか。
海外で働く前に看護師派遣などで資金を貯める
海外で働くというのも、ある程度のお金がかかります。まずは、資金を貯めるために、派遣などで柔軟に働いてみるのはどうでしょうか。
コロナ関連だったり、健診のも、夜間バイト、老健、採血のみの仕事など、多岐にわたって案件があります。
まずは、看護師派遣で少しお金を貯めつつ、海外で働くための情報収集と資金を作るのはいかがでしょうか。