まずは派遣看護師で復帰してみるのはいかがでしょうか?
結婚を機に退職、その後日勤勤務ができる小児科クリニックへ転職、2度の出産を経て再び復職、という経歴をお持ちのAさんの体験談をご紹介しましょう。
出産前後のブランクはそれぞれ6か月程度で現場復帰を果たしたそうです。
この程度のブランクは指して仕事への影響や抵抗は感じず、すんなりと仕事に入っていけたと言います。
しかし採血に関してはさすがに緊張を隠せませんでした。
そうした状況になることを想定して、仕事に入る前には教科書で手順の確認やイメージトレーニングを行うという練習も欠かさなかったようです。
そうした努力を怠らず転職を叶えたAさんですが、しばらく仕事から離れる怖さとそれを補うための研さんについて言及していますのでご紹介します。
潜在看護師が現場復帰するにはブランク期間に応じた準備が大切
結婚後の転職先は、小児科のクリニックと保育園を経験しています。
小児科での実務経験は初めてではなかったため問題はなかったようです。
その一方、保育園で看護師として勤務する場合は、看護技術が病院ほど求められることはないため身に付けた技術が衰えないように意識していたそうです。
加えて日進月歩を続ける医療技術から遅れを取らないためにも、小児の疾病や心肺蘇生法といった最新情報を常に入手しては独学で学んでいました。
こうした自身の経験から、ブランクが年単位であいてしまうと復帰のためにはそれ相応の念入りな準備が必要になることを指摘しています。
復職支援制度を活用しよう
看護師の求人は常にあると言われていますので、条件さえ合えば現場復帰は可能です。
しかし、実際には現場復帰をしていない潜在的看護師が沢山いることから、少しでもマンパワーを補うために現場復帰しやすい環境作りなど、復職支援制度を整えている医療機関が増えてきました。
この制度では数日を掛けて看護業務に最低限求められる内容を学ぶことが出来ます。
復職支援制度を持っている病院を探す際に役に立つのは、看護師派遣会社です。
派遣会社独自の復帰に向けた研修会や講習会なども行っているだけでなく、派遣先の病院がどのようなバックアップ体制をとっているかも教えてくれるからです。
復帰は心配だけれどもこうした支援を活用して再び看護の現場で働きたいという方には派遣看護師はお勧めの方法です。
看護師の目線
潜在看護師が現場復帰する際に、派遣という働き方は有効な選択肢の1つと言えます。以下に、派遣を活用することのメリットと注意点をまとめます。
派遣のメリット 柔軟な働き方
派遣では、勤務時間や日数を自分のペースに合わせて調整しやすいという特徴があります。これは、家庭との両立や徐々に仕事に慣れていきたい潜在看護師にとって大きなメリットとなります。
スキルの再習得
様々な医療機関で働くことで、最新の医療技術や知識を幅広く学ぶ機会が得られます。これは、ブランクがある看護師のスキルアップに効果的です。
正社員への足がかり
派遣での勤務経験は、将来的に正社員として働く際の実績となります。また、様々な職場を経験することで、自分に合った環境を見つけやすくなります。
注意点 継続的な雇用の不安定さ
派遣は一般的に短期の契約が多いため、長期的な雇用の安定性という点では正社員に劣ります。
福利厚生の違い
正社員と比べて、福利厚生面で不利な点がある場合があります。
おすすめの働き方
潜在看護師の復職には、以下のような段階的なアプローチが効果的です。
- 単発の派遣やアルバイト
まずは短期の仕事から始めることで、無理なく現場に慣れていくことができます。
- 短時間勤務や日勤のみの派遣
徐々に勤務時間を増やしていくことで、スムーズに復職できます。
- 正社員への移行
派遣での経験を積んだ後、希望に合う職場が見つかれば正社員として働くことも検討できます。
潜在看護師が復職する際は、個人の状況やニーズに合わせて働き方を選択することが重要です。
派遣は、柔軟性が高く、スキルの再習得にも効果的な選択肢の1つと言えるでしょう。
ただし、長期的なキャリアプランを考慮しながら、段階的に復職を進めていくことをおすすめします。